50代、60代で定年退職や早期退職などで介護業界に転職を検討されている方も多いと思います。
私たち50代、60代は、順応性が衰えています。
介護施設もそれぞれに個性がありますので、就業先の選択も転職の大切なポイントになります。
介護面接で職場を選ぶ 見るポイントを記します。
自分自身とのマッチングは大切です。
面接に行くと、同僚になるかもしれないスタッフや、上司になるかもしれない方々と会います。
ご利用者様に会うこともあるかもしれません。
その時のご様子を確認することも職場とのマッチングを測るポイントになります。
自然な良い笑顔があるか、が最大のポイントです。
その他にも、いくつかポイントがあります。
入職前に施設を評価できるポイントをしっかり見て押さえておきましょう。
職場を見る6つのポイント
スタッフのあいさつ
面接に行くと施設内で自然にスタッフとすれ違ったり目が合ったりします。
にこやかで、ほどよい笑顔で「こんにちは」と言ってくれると安心します。
スタッフもそれぞれの性格や立場によって違います。
おおむね人手不足で新しい人の入職を心待ちにしています。
「ここはいい施設だから、いい人に来てほしいなぁ」
ポジティブな気持ちでそう思っているスタッフは、ほどよくにこやかな笑顔が出ます。
「ここの施設はダメだから、入ってきてもすぐやめるんじゃないか」
ネガティブな気持ちで疑心暗鬼であれば、あまりいい笑顔が出ません。
「お客様(入職希望者も含む)には笑顔で挨拶をしましょう」
どこの施設でもとトップダウンで指示が出ています。
「こんにちは!」
元気にふるまっているスタッフから大きな声で声を掛けられることもあります。
あいさつを見ることも一つの指標として見てください。
心から歓迎のあいさつをしているか、言われたから仕方なしにやっているか、注視してみてください。
ご利用者様の表情
ご利用者様の表情も一つの判断材料になります。
施設に問題があれば、職員の対応が悪くなり、ご利用者様の表情も曇ってきます。
通所系のサービスがあれば、送迎の時間帯に行けば、なんとなく様子を伺うこともできます。
一般的には朝の9時半ころお迎え到着、夕方4時か5時ころお送り出発です。
その時間に施設の玄関先を通りかかれば、様子をうかがうことも可能です。
怒りっぽい要介護者の方が大声で叱責している場合もあります。
そういう光景はどこの施設にもあるのであまり気にしないでください。
100%確実な観察はできませんが、一つの指標として見てください。
ご利用者様の表情が明るければ、それほど大きな問題は抱えていないのではないか、と推察できます。
施設長の人柄
介護施設は施設長の考え方や性格が色濃く出ます。
面接で施設長と会うことができたら、お人柄をよく見ておきましょう。
トップダウンで指示命令をして押さえつけるタイプの施設長もあります。
職員が委縮して愚痴の巣窟になっているかもしれません。
あまり現場に関心がなく、詳しい話ができないタイプの施設長もあります。
逆に現場は自由度が広がって生き生きしている場合があります。
相手の話に迎合する施設長の場合は、現場は朝令暮改などで迷走しているかもしれません。
施設長の性格が施設の組織に反映されますので、よく見ておきましょう。
理想的には、ほどよい笑顔があり、人当たりがよく、話が分かりやすい人です。
どのようなタイプの施設長か、見極めましょう。
掃除は行き届いていているか
良い仕事をする職場は「整理・整頓・清潔」が行き届いています。
中に入れば、窓ガラス、廊下の隅、面接室の机の上など、見るところはたくさんあります。
どのくらい掃除しているか、整理整頓清潔を心がけているか、よく見ておきましょう。
対応は良かったか
電話の応対は丁寧であったか、嫌味は無かったか。
面接連絡のやり取りがスムーズだったか。
合否連絡のスケジュールをしっかり教えてくれるか。
連絡が遅い、漏れている等、ルーズな面はなかったか。
基本的なところで不手際がある施設は、意外と多いものです。
完ぺきではないにせよ、複数の著しい不手際が無いかは、注意しておきましょう。
地域との関係
施設が閉鎖的になっていると虐待などの問題が起こり易くなします。
内部に問題がある施設は、地域との交流を避けて閉鎖的になってしまう傾向があります。
最近は感染症の拡大防止のために人が集まりにくくなっています。
これによって施設と地域との交流が遮断されているかもしれません。
面接時に質問で「地域との交流について教えてください」と聞いてみるのも良いかと思います。
まとめ
面接に行くと普段入れない施設内に入れます。
会って話をする機会が無い方とも話ができるかもしれません。
できるだけたくさんのことを見聞きしましょう。
そして、こちらも施設を評価して合否を決めるくらいの意気込みでのぞみましょう。
50代、60代の人生経験を職場選択に活かしましょう。
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