【50代、60代の転職】自己実現の欲求を満たす介護職の5つの要素

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50代、60代に達して目標を見失っていませんか。
人生の後半、折り返しに向けて少し視点を変えると新しい目標が見えることがあります。


アメリカの心理学者マズローが提唱する「欲求5段階説」があります。
このうち低次の欲求は、
第1段階 生理的欲求 ご飯が食べたいなど生命維持に必要なもの
第2段階 安全の欲求 病気や事故に遭いたくないなど
第3段階 社会的欲求 社会の一員でありたい
の3段階です。

50代、60代になると、人生のピークは過ぎています。
徐々に低次の欲求を満たすだけで精一杯になります。

あきらめかけている高次の欲求とは、
第4段階 承認の欲求 社会からの高い評価を望む
第5段階 自己実現の欲求 自分らしく生きたい
となります。

マズローの五段階欲求

介護の仕事には、自己実現の欲求を満たす要素が5つあります。
介護の仕事に就くことで、自己実現の欲求が視野に入ります。

人とふれあう

~支援する側、される側は一方通行ではない~

人の温もりによって支援する側(介護者)も癒されます。
介護の仕事の第一の魅力は人とふれあう仕事です。
車いすへの移乗

心の触れ合いとともに肌もふれあう仕事です。
介護を通じて高齢者と密着すると、真の温かみを感じます。

介護以外の職場では、本音を言えないことが多々あります。
人と肌がふれることはほとんどありません。
仕事に限らず、買い物をして店員さんと会話を交わしたとしても指先すらふれあうことがなくなっています。

人は一人では生きてゆけないとよく言われます。
しかしながら、50代、60代になると、心も肌もふれあうことがなくなっています。

介護の職場は、心も肌もふれあう仕事です。
何気ないふれあいを通じて、支援する側(介護職)も救われます。

仕事の成果が分かりやすい

~顧客満足度が直ちにフィードバックされる~

介護の仕事は、提供サービスのほとんどがその場で完結します。
その場でお役に立ったのかどうかがすぐにわかります。

相手の表情で仕事の成果がわかる


長年、メーカーで務めてきましたが、事情が違います。
製造業では、お客様の顔が見えないことがほとんどです。

自分の仕事が顧客満足につながったかどうか、わかりません。
また、「お気に召す製品」を自己完結で生み出すことは到底できません。

介護の仕事は「顧客満足」が、即座に自分に直接フィードバックされる数少ない職種です。
「お気に召すサービス」を自己完結で生み出すこともできます。


個性を強みに変えられる

~介護現場は生活の場、個性が必要~

基本的なルールはありますが、提供するサービスは一律ではありません。
十人十色のサービス提供が認められる職種でもあります。

入浴介助は1対1でじっくりかかわる

寡黙でコツコツタイプの人、コミュニケーションが得意な人、どちらのタイプも有用です。
丁寧な仕事を心がける人、手早く仕事をする人、どちらのタイプも有用です。


レクレーションでは1対多で明るく接する

介護現場は要介護者の生活の場です。
個性がなければ要介護者の生活は、息苦しいものになります。

個性がうまく出せれば、要介護者が望む支援に自分なりの答が見つかります。
独自の個性的な方法で相手の満足度が向上すれば、仕事が楽しくなります。

必要とされている実感

~人はパンのみにて生くるものにあらず~

人が働く動機は収入があれば良いというものではありません。
自分の仕事が世のため人のためになっていると実感したいと考えます。

極端な話ですが、人の役に立たない仕事、人に迷惑をかけてしまう仕事もあります。
こういう仕事は心の負担が大きくなり、ネガティブになりがちです。

医療と福祉を支える一員となる

地域の医療と福祉に目を向けると、数多くの職種の方が共に支えています。
介護
お仕事は、地域のコミュニティの一員として必要とされていることが実感できます。

笑顔で暮らす

~笑う門には福きたる~

自己実現とはなんでしょうか?
個人差、価値観の違いがあります。

一度きりの人生「幸せに過ごしたい」と誰しもが思うことでしょう。
50代、60代になると、地位、名誉、お金と幸せの乖離について意識します。

「幸せに過ごす」とは総じて笑顔でいることではないでしょうか。
笑顔で暮らすことに勝る自己実現はあるでしょうか。

 介護レク風景

介護の仕事には自然な笑いがあります。
まるでコントライブのような出来事も頻繁にあります。
触れ合うたびに笑顔になる仕事が介護の仕事です。

まとめ

50代、60代になると人生のピークは過ぎています。
この先できること、可能性も格段に減ってきています。
先が見えて「高次の欲求」をあきらめていませんか。


やる気のある中年介護士

冒頭で触れた「低次の欲求」は、就業すればほぼ満たされます。
しかし50代、60代になると就業が困難になるケースもあります。
介護の実務経験と資格があれば、年齢に関係なく就業は可能です。
※資格は就業前でも取得できます。

仕事を「収入を得る手段」と割り切って考える向きもあります。
しかし仕事は人生の膨大な時間を費やすものでもあります。
仕事を「高次の欲求を満たす手段」と考えることもできます。

「高次の欲求」を満たすためには、仕事選びが重要です。
介護の仕事は、自己実現の欲求を満たす一助となることでしょう。

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