50代になって「決め球が決まらなくなった」と友人と話しました。
60代になると「決め球のイメージを忘れた」と友人に話しました。
50代、60代は、「人生100年時代」、「老後2000万円不足問題」に直面しています。
まるで降って湧いたかの如く、大問題が我々の目の前に立ちふさがりました。
50代、60代は、働き続けることが不安を払拭することになります。
しかし「決め球」無し、転職無しで働き続けることは困難で、実力だけでなく環境や運に左右されます。
転職を前提として希望条件を考えると介護の仕事にたどり着きます。
不安なく働き続けられる職業として介護の仕事をお勧めします。
6つの希望条件(50代、60代の転職)
人手不足の職業
50代、60代の方が転職するにあたって、再転職は避けたいところです。
再転職を避けるためには、人手不足の職種を選ぶのが、一つの方策です。
自分も老い、衰えが出はじめますので、多少反応が鈍くなります。
動作が遅くなっても人手不足の職種であれば雇止めになることなく継続できます。
厚生労働省より介護職員の必要数が公表されています。
- 2023年度には約233万人(+約22万人(5.5万人/年))
- 2025年度には約243万人(+約32万人(5.3万人/年))
- 2040年度には約280万人(+約69万人(3.3万人/年))
※()内は2019年度(211万人)比
上記の通り介護職員を確保する必要があると推計されています。
これから年々介護職員の必要数は増え続けます。
しかしながら、現状でも全体の98.5%の事業所が「人材が不足している」という状況です。
介護の仕事は、人手不足の職業の条件に合致します。
参考 介護人材の処遇改善等(介護人材の確保と介護現場の生産性の向上) 厚生労働省HPより
AIに奪われない職業
AIが台頭して人の仕事が奪われていくという近未来予想があります。
これはほぼ間違いなく訪れる近未来といえます。
われわれ50代、60代は、AIを使いこなすのは難しそうです。
AIに奪われない職種を選びましょう。
AIが台頭しにくい仕事について、生成AIに直接聞いてみました。
<生成AIの回答(引用転載)>
AIが台頭しにくい職種や特徴について、いくつかの情報源からまとめてみました。
AIが台頭しにくい職業の特徴は、以下のようなものがあります。
・複合的な知性や複雑な判断が要求される仕事。
例えば、経営者や経営幹部、経営企画や事業企画系、コンサルタントなど。
・型にとらわれないような仕事。
例えば、デザイナーやクリエイター、芸術家や作家など。
・創造を必要とする仕事。
例えば、ITエンジニアやデータサイエンティスト、教師など。
・専門的なコミュニケーションが求められる仕事。
例えば、営業職やカウンセラー、介護職など。
なお、生成AIは自動学習をしていますので時期やタイミングで答えが違うことがあります。
が、「介護職」はAIに奪われない仕事として常に挙がってきます。
介護の仕事は、AIに奪われない職業の条件に合致します。
失業の不安がない職業
50代、60代のサラリーマンにとって「手に職をつける」というのは夢です。
資格や経験があれば「あすからでも働ける」という職業に憧れませんか。
介護業界は業界内で転職する方も多く「〇〇さん、いま△△にいるよ」という話をよく聞きます。
それは特異なことではなく、横のつながりの中で同業他社も受け入れます。
なんらかの都合で少し働けない時期があってもすぐに復職できます。
どうしても職場になじめない場合も、資格や経験があれば転職できます。
サラリーマン(給与所得者)でありながら転職ができるという環境が手に入ります。
介護の仕事で資格と経験を得ると「失業の不安が解消」されます。
介護の仕事は、失業の不安がない職業の条件に合致します。
経験が生かせる職業
介護の仕事は人と触れ合う仕事です。
人間関係に悩みを抱える人も少なくありません。
そんなときには、50代、60代が癒しになります。
職場にいるだけでも、その人生の経験が役に立ちます。
高齢者は、50代、60代世代の言うことは聞く方が多く見られます。
高齢者の説得に当たっては、顔の年輪が役に立つこともあります。
いまの50代、60代の方は、団塊の世代と一緒に仕事をしてきました。
これから後期高齢者になる団塊の世代の扱いになれているという利点もあります。
介護の仕事は、経験が生かせる職業の条件に合致します。
これからの人生に役立つ職業
50代、60代もこれからの高齢期のリスクに遭遇することはあります。
- 家族の老い、衰え(家族介護、老々介護、支出増)
- 自分の老い、衰え(収入減、健康の減退)
- 子供世代の問題 (子の失業、収入減)
- 住環境の変化 (再開発、過疎化、移動が困難)
- 経済リスク (不景気、増税、負担増)
思い通りにならない人生を送っていることを実感することもあります。
未経験で介護の仕事に応募する方で「親の将来を考える知識を得たい」という志望動機もあります。
50代、60代の方は、親が後期高齢者になります。
さらに自分が高齢期に差し掛かります。
介護業界に身を置いていることが一日の長として強みになります。
介護の仕事は、これからの人生に役立つ職業の条件に合致します。
心が触れ合う職業(フレイル予防)
50代、60代には老い、衰える不安があります。
自身の衰えに加えて、役割の喪失、近しい人との別れなどがあります。
これによってフレイルに陥りやすいと言われています。
フレイルに陥ると、無気力、不健康になりがちです。
※フレイル(Frailty): 日本語に訳すと、虚弱、老衰、脆弱などを意味します。
職業で人と接していれば、無意識のうちにその刺激がフレイル予防になります。
介護の仕事では、人と触れ合うことで介護者も心が救われます。
人間は不思議なもので、心が救われると身体も健康になります。
介護の仕事は、心が触れ合う職業の条件に合致します。
まとめ
私はこのブログを通じて50代、60代の方に介護業界への転職をお勧めしています。
50代、60代の方が転職するにあたって、必要な条件を列記しました。
実際の転職にあたっては、「実務者研修」を修了されることをお勧めします。
ハローワークの公共職業訓練を受講することができれば、ぜひ受講してください。
「人生100年時代」、50代、60代は人生の半ばで長丁場になります。
50代、60代特有の希望条件に合致する職業選択が望まれます。
「老後2000万円不足問題」、もあります。
たとえば、年収300万円で7年余分に働けば解消できます。
後半人生を心身ともに健康で充実して生きるために、介護業界に転職してみませんか。
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