笑うことは良いことだ、とよく言われます。
50代、60代の実年世代に必要なことなのか?
誰にどのような効果があるのか、介護の仕事に必要なのか、その信ぴょう性について、自己の体験談とネット上の信頼できると思われる情報をまとめてみました。
やっぱり、笑うことは最高です。
自分自身への効果
別記事でも触れていますが、笑うことは自分自身に良い効果をもたらします。
さまざまな研究を通じて、積極的に笑い、前向きに生きることが病気を予防し、死亡や要介護状態になることを抑制する可能性、及び生活習慣病を予防する可能性が前向き研究で明らかになってきています。
実際に寄席に行く前後で免疫細胞の活性がはるかに高くなることが証明されました。
疾病予防・健康維持のための健康法として費用効果が大きいとされており、積極的に笑うことが推奨されています。
心が明るく晴れやかになるとともに、病気の予防にもなるというのだから、積極的に、意識して、笑いましょう。
職場への効果
笑いはコミュニケーションの潤滑油でもあります。
同僚、上司、部下との円滑なコミュニケーションには笑顔が欠かせません。
挨拶をする場合も朝の寝起きですっきりしていないからムスっとした表情で「おはようございます」と言ってしまうことがありませんか。
そんな挨拶を受けた側は「機嫌が悪いのかな?」「今日は話しかけづらいな」と思ってしまうことでしょう。
「今日耳に入れておきたいことがあったけど、またの機会にしよう…」など、こういうことが積もるとコミュニケーション不足に陥ります。
また、「怒っているのかな?なんのことかな?」とあらぬ詮索をされて「なにかで怒っているみたいだから気を付けて」などが口コミで流れて、誤解を生んでしまう恐れもあります。
挨拶の時に笑顔があるだけで話しかけやすくなります。
ただでさえ、50代、60代で介護未経験で入職すると、周りの人は接し方に戸惑います。
円滑なコミュニケーションを通じて、自分も他人も働きやすい職場づくりに貢献しましょう。
利用者への効果
利用者には笑顔で接するのが基本です。
笑顔は相手に安心感をもたらします。
認知症の方が何もわからず不安になっておられる時でも、ほどよい笑顔でかかわることで、気持ちが穏やかになります。
ほんの些細なことが気になっている方もおられます。
「いいお天気ですね」などだれでも好む差し支えのない話題で水を向けるだけで、安心して穏やかな表情になられます。
ほどよい笑顔で接していれば、話しかけやすい雰囲気になって、気になっていたことを聞くことができて安心されます。
認知症がかなり進行すると、言葉の理解ができなくなります。
それでも、その場の空気感、険悪な空気か、穏やかな空気か、感じ取っておられ、その場に緊張感がある場合は不安げな表情をされ、穏やかなムードの時は穏やかな表情をされます。
我々が笑顔で接すると、利用者も感情を表出しやすくなり、これは認知症の進行予防になり、介護予防効果も期待されます。
このように、笑顔で接するだけで間違いなくケアの質が向上します。
まとめ
外出先で食事をしているときに隣席に外国人が座ったことがありました。
何語かわからなかったのですが、表情、声の強弱、声の高さ、間合い、手振り身振りなどの様子によって、親しい間柄の方が穏やかな話をされていることは伝わってきました。
コミュニケーションは、文字や言葉だけではないことは明らかです。
笑いが重要なコミュニケーションツールであるならば、笑いに手を抜かず、最高のコミュニケーションを手に入れましょう!!(自戒を込めて…)
コメント