【50代、60代の転職】介護職の面接が有利になる3つのポイント

50代,60代は乗り遅れたくない電導リニア JR東海  転職活動アドバイス
50代,60代は乗り遅れたくない電導リニア JR東海 

私は介護施設の責任者として、のべ数百名の職員の採用面接に携わってきました。
その経験を踏まえて50代、60代の転職応援の一環として、介護面接対策を解説します。


面接に際してあらかじめ自分自身のストーリーを作成することをお勧めします。

これまでの自分の歴史と、今向かおうとしている方向性を定めてください。

ご自身のストーリーをしっかりと固めて、そのストーリーを演じきってください。
※別記事で面接官が見るポイント、NGワード集を記載します。

介護職の面接が有利になるポイントは3つあります。

  1. 協調性があるか
    若い人を認める素直な姿勢があると職場でも協調性が発揮される。
  2. やる気があるか
    介護の仕事の良い面を理解しているとやる気がわいてくる。
  3. 継続するか
    前職プライドなどを引きずっているとすぐに退職する傾向がある。

初老の介護士

この3つのポイントをポジティブに表現できれば、働く環境の良い職場での採用につながります。

「でもしか採用」を避ける

〇〇さんでも採用するか、〇〇さんしか応募がない、など介護職の「でもしか採用」があります。
介護業界の裏事情にあたりますが、国が定めた「人員配置基準」があります。

無資格、未経験でも基準通りの人数を配置していなければなりません。
人員不足になると介護報酬を国保連と利用者に返戻(返納)しなければなりません。

働く環境に問題がある職場は、退職が相次ぎます。
退職が相次ぐ職場は返戻を避けるために「でもしか採用」で対応します。


そういう職場で採用されても長く続けられるかは疑問です。
できることなら働く環境の良い職場での採用を目指して努力しましょう。

嘘をつくのではなく、表現を変えるという意識で臨めばしっくりくると思います。
50代、60代の方が面接を受ける場合、だいたい年下が面接官です。

  • これまでどのように歩んでこられたか、
  • これからどのような人生を描いておられるか、
  • 介護業界への転職動機は?
  • このタイミングでの決断理由は?

元気なえがお

このような点を整理して、ポジティブな表現で説明してください。

介護の面接が有利になるストーリー 例① ~若い人に負けた~

「年老いてしまって、もう自分では若い人にかなわないと思った」
「自分の時代は終わった、後進に道を譲った」


50代、60代の方が転職する場合、このような理由の方も多いと思います。
このような場合も表現を工夫してみます。

頼れない上司

「若い人の仕事ぶりを見て時代が変わっていくことを実感した
と表現するほうがネガティブなイメージが抑えられます。

「自分が経験してきたことを生かせる介護の仕事を選びました」
と言っていただいたら、面接する側も気持ちよく聞けます。

「人とかかわることは苦にならない、お客様の喜ぶ顔が見たい」
などを志望動機としてください。


元気な中年男性のイラスト「階段をのぼるおじさん」

若い人は人生に悩みがちです。
そんなときは、50代、60代の方が職場にいると相談相手にもなります。

「介護の仕事を勉強しながら、微力ながら若い人の精神的なサポートをさせていただきたい」
と、これからのことも付け加えるとなおよいでしょう。

介護の面接が有利になる ストーリー例② ~仕事に疲れた~

前職が嫌で仕事に疲れて転職する場合もポジティブな表現に変えてください。
50代、60代の方が転職する場合、このような理由の方も多いと思います。

「部下と上司に挟まれて疲れたので辞めたくなった」という場合は、
「変化を求めて違う世界に飛び込んでみたくなった」と表現しましょう。


息苦しい中間管理職

「介護の仕事は、5年、10年経っても新鮮な学びがある、と聞きました」
と志望動機を述べてください。

「毎日のように違うことが起こることは苦にならない
むしろそういう環境でこそ自分が活かされると思います」

「毎日違うことが起きることを楽しむ気持ちで仕事に取り組みます。
若い人に若い気持ちを持ち続ける姿を見てほしいと思います」


元気な中年男性のイラスト「階段をのぼるおじさん」

このように付け加えるとさらにポジティブなイメージになります。

介護の面接が有利になる ストーリー例③ ~収入が下がる~

介護職の収入は一般的な同年代のサラリーマンよりも低くなります。
50代、60代の方が未経験の介護職に応募する場合、採用側は収入減への理解が気になります。

お金に困るイメージ

「この年になると介護の仕事しかない。収入が下がっても仕方がない」
本音がそうであっても採用側には耳障りが悪いネガティブな表現です。


「収入が下回ったとしても自分が活かされる仕事に就きたい」
など、本音をポジティブな表現に換えてください。

元気な中年男性のイラスト「階段をのぼるおじさん」

給与待遇については事前に提示されていると思います。
「給与待遇についてはすでに確認して生活設計もできている」と伝えてください。

待遇面で質問があればその場で聞いてください。

まとめ

介護の仕事は人と接する仕事で、相手に好印象を持ってもらうことが目的です
ポジティブなストーリーを演じきることで、できる人を演じましょう。

元気なおじさん

それができれば引く手あまた、複数の職場から採用通知が来るでしょう。
その中から自分に合う職場を選ぶことができます。

「でもしか採用」だけの採用通知では、環境も良くない職場で採用されることになります。
近未来も描きにくくなります。

50代、60代の方が未経験の介護職に応募する場合、失敗はしたくありません。
おなじ職種でも「介護の面接が有利になるストーリー」で、環境の良い職場に就くことができます。

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