50代、60代の実年世代は加齢による衰えがあらわれはじめ、責任とのはざまでプレッシャーを感じやすい世代です。
判断力が鈍っている状態で転職するかしないかを決めてしまうと、後々後悔することになるかもしれません。
しっかりとストレスを昇華させて、冷静な気持ちで自身にとって良い方向性を考えていただけたらと思います。
そのためにストレス解消を意識した食事を摂取されることをお勧めします。
ストレスと食生活
(「ストレスと食生活」 厚生労働省HPより引用」
急性ストレスでは交感神経が働き、食欲を抑えます。
慢性ストレスではストレスホルモンにより脂肪が貯め込まれるため肥満になりやすいですが、逆に痩せる人もいます。
やけ食い・無茶食いは手軽なストレス解消法ですが、過ぎないことが大切です。
カルシウムは脳の興奮を抑えますが、カルシウム不足=イライラに直結はしません。
ストレスと肥満・痩せ
私たちはストレスを抱えているとき、どのような食生活となり、結果どうなるのでしょう?
まず私たちが抱えるストレスには大きく分けて、急性のストレスと慢性のストレスがあります。
そしてストレスに関わる神経は自律神経です。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経は私たちの身体を戦闘状態にします。副交感神経は身体や心をリラックスさせます。
急性のストレス
急性のストレスを抱え込んだ戦闘状態では、食欲はなくなり、のんびりと物を食べることは考えられません。
急性ストレスが通過した後は、げっそりと痩せたように感じるでしょう。
でもしばらくすると、副交感神経の働きによってホッとし、無性にお腹が空いてきますね。
このようなバランスにより、ストレスに適切に対応しています。
慢性のストレス
慢性のストレスにさらされている場合、身も心も次のストレスに備えて、警戒体制を取り続けます。
脳からホルモン系へ命令が出されてストレスホルモンが放出され、戦いに備えて脂肪が貯め込まれます。
この有り余るエネルギーは腹回りにつくことになるのです。
さらに「甘い物や脂っこい物を食べて」または「(酒を)飲んで」ストレス解消します。
このような食生活が肥満への道になります。
ただ、ストレスが加わると「より食べてしまい、太る人」と「食べられなくなり、痩せる人」に分かれるようです。
やけ食い・無茶食いの効用と副作用
やけ食いや無茶食いは、ストレスから解放されるための手軽な手段かもしれません。
しかし太ってしまうことへの強い恐怖にとらわれ、食べた後吐く・下剤や利尿剤を使うという行動に走ってしまう人は要注意です。
そうなると食べたいという衝動が抑えきれなくなります。
あなた自身が食べ物の奴隷にならないよう、ストレスが軽減できるその他の手段をぜひ見つけてください。
イライラとカルシウム
カルシウムには脳神経の興奮を抑える働きがあります。
そのため、“カルシウム不足=脳神経の興奮=イライラ”と考えられがちです。
しかしカルシウムは厳密にシステム管理されています。
カルシウムを含んだ物を食べないからといって、即イライラ人間となることはありません。
ただしカルシウム在庫なしという緊急事態に陥ってしまいます。
そのような事態にならないためのリスクマネジメントとしては、カルシウムを多く含んだ食べ物(牛乳・小魚・大豆製品など)と、カルシウムの吸収を良くするために必要なビタミンD(魚介類・卵類・きのこ類など)、そしてカルシウムを骨にするビタミンA(緑黄色野菜など)を含んだ食べ物を取ることを日頃から心がけておくことが必要でしょう。
まとめ
私はこのブログを通じて、50代、60代の実年世代の方に介護の仕事に転身することをお勧めしています。
50代、60代の実年世代では、重い責任、役割・知の変化、仕事の質・量の変化、人間関係のトラブル、ローン返済、老化、病気、事故、災害、家族や友人の出来事など、数多くのストレス要因を抱えています。
転職には、環境が変わる、収入が変わるなどのリスクがあります。
しかしながら、長年勤めた会社で定年を迎えて雇用延長となると、自分の衰えが目立って仕事上で大きなストレスを抱えてしまいますので、このような方には新天地として転職をお勧めしています。
転職先に介護の仕事を選ぶ理由は個人の価値観で、収入のレベルよりも人のために働いていたいという思いを優先しました。
このような主旨でメッセージを発信していますが、判断能力が鈍っている状態で転職するかしないかを判断してほしくないという思いもあります。
ぜひともストレス解消を意識した食事を摂取して、判断力のある状態で判断していただきたいと思います。
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