年下の上司につくポイント3選(介護業界で経験)

経験談(雑談)
梅の合間に太陽の塔

年下の上司につくということは難しいことです。

私は新卒で入社して以降、同じ会社で32年間勤めてきました。

そんな中で年下の上司に仕えたことはあります。

しかしながら、早期退職、転職を機に年下の上司につくということは、やはり難しい面があります。

早期退職で介護業界に転職する際に気を付けたいことを要約すると、

・仕事に対する自分のクセに気づいて自分を矯正する

・大したことでなければプライドを捨てて従う

・大したことであれば是正のために働きかける

ということになると思います。

私が難しく感じた経験を記します。

時間中に仕事が終わらず怒られる(自分を矯正した経験談)

私の場合は管理職が長かったのですが、私が勤務していた時期の管理職はまるで「ザブスク状態」で、定額給与で働き放題でした。

定時で帰る気がない(定時の感覚すら無い)から次々と仕事を引き受けて夜遅くまで仕事をするのが当たり前でした。

いつのまにか、12時間労働を標準的な下限と考えるようになっていました。

そのつもりで仕事を引き受けると8時間で終わりません。

自己判断で遅くまで残っていると叱られました。

自分が労働者であり、8時間勤務を守らなければならない立場になったことに気づいたのですが、それができるようになるにはかなり時間を要しました。

うっかりミスで怒られる(自分を矯正した経験談)

いい格好をするのではないのですが、上司ができすぎると部下は息が詰まると思っていました。

上司であった私は少し隙があるくらいにした方が良いと考えて、目の前の些細なことは努めて気にしないようにしていました。

その影響でしょうか、出勤時に介護フロアにもって上がるべきものを忘れて上がることがしばしばありました。

些細なことを確実にやる緊張感は無いように自分自身が仕上がっていました。

やはり「〇〇さん、また忘れたのですか」とちょっときつめに叱られました。

理解に苦しむ指導を受ける(プライドを捨てて従った経験談)

早期退職で転職して施設長候補で入社しましたが、経験を積むというか社風になれるためにいったん他の施設の介護現場に介護職として配属されました。

その施設の施設長は事情を知っていますが、現場までは裏事情は浸透されません。

介護現場ではあるあるなのですが、リーダーの言うとおりにやって年下のパートさんに叱られました。

「なんでこんなことやっているのですか!!」

「〇〇リーダーに教わりました」

「リーダーは現場のことわかってないから言われた通りにするのではなく、自分で判断しないとダメです!!」

という具合でした。

長年会社勤めをしてきましたが、直属上司の指示と違うことをやれという、私にとって理解に苦しむ指導を受けました。

コンプライアンスに反する光景(是正のために働きかけた経験談)

固いことを言うつもりは無いのですが、教えてあげるべきか迷うこともあります。

私はまがりなりにも過去に有料老人ホームの施設長をしていたので、余計な知識があります。

介護職は自動測定器での血圧測定しか認められていません。

「水銀血圧計での血圧測定は医療行為で介護職には認められていません。

介護業界で長く務めている人は「水銀血圧計での血圧測定」ができる方もいますが、国は認めていません。

いわば違法行為ですが、監督職のベテラン介護職が指導して、新人介護職にやらせている現場を目撃しました。

その場で注意すべきか、どうしようか迷いました。

私が注意すると不本意ながら若い監督職の顔を潰すことになります。

嫌われるのはいとわないのですが、私がしゃしゃり出ることでこの組織の柱が揺らぐことを危惧しました。

しばし迷った挙句、他のルートを通じて注意してもらうように働きかけました。

告げ口のようで嫌だったのですが、コンプライアンスにかかわることなので、それとなく対応しまた。

まとめ

我々世代(50代、60代)であれば、若い人の育成のために尽力したいと思う方も多いでしょう。

若い人の顔を立てて出しゃばらないようにしよう、と思う方も多いと思います。

しかしながら、長年の人生経験が邪魔をして難しいケースがあります。

正解がない難しいことですが「誰しもが経験すること」と考えて気軽に都度対応するのが良いと思います。

プライドや私心を捨てて本心から正道を見据えていれば結果はついてきます。


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