50代、60代の実年世代で定年退職や早期退職などで介護業界に転職し、介護職を目指される方に向けて介護の仕事を紹介します。
介護職場のホスピタリティは、笑顔(えがお)と笑声(えごえ)が大切と言われます。
ここでは、笑声(えごえ)について、紹介します。
笑声(えごえ)とは
笑声(えごえ)とは、声を聴くだけで相手が笑顔でいることが想像できる声のことです。
笑声(えごえ)は、相手に好印象を与えるだけでなく、自分自身も気分が明るくなります。
笑声(えごえ)を出すためには、口角を上げて笑顔を作ることが有効です。
笑声(えごえ)は、話し方やコミュニケーションの分野で使われることが多く、ビジネスやコールセンターなどの場面で信頼を勝ち取るための技術として紹介されています。
笑声(えごえ)を出す練習
笑声(えごえ)を出す練習には、以下のような方法があります。
自分の声を録音して聞き直すことで、自分の声の印象や改善点を確認する。
明るく楽しい話題や笑える話題を話すことで、自然に笑顔になるようにする。
相手の話に積極的に共感したり、質問したりすることで、会話に興味を持つようにする。
これらの練習を続けることで、笑声(えごえ)が身につきます。
笑声(えごえ)のTPO
笑声(えごえ)を出すときには、場面や相手に合わせて適切な声のトーンや強弱を調整することが大切です。
例えば、相手が怒っているときや悲しんでいるときに、明るく軽い笑声(えごえ)を出すと、不快に感じられたり、無神経だと思われたりする可能性があります。
また、笑声(えごえ)が作り笑いに聞こえると、不自然だと感じられたり、嘘つきだと疑われたりする可能性もあります。
笑声(えごえ)は、相手に好印象を与えるための有効な方法ですが、不適切な場面や相手に使うと、ネガティブなイメージを与えることもあります。
笑声(えごえ)を出すときには、常に相手の気持ちや状況を考慮することが必要です。
竹中直人さん、“笑いながら怒る人” に学ぶ
表情はとても笑顔でありながら、口調は厳しく叱責します。
とても滑稽なシーンでした。
顔と声の感情が一致しないことで、ユーモアを生み出しています。
人間の心の中には「顔と声の感情は一致するのが当たり前」という概念があるようです。
これがコミュニケーションに影響しています。
例えば、笑顔で嫌味を言う人や、怒りながら泣く人など、相手の本当の気持ちを見抜くことが難しくコミュニケーションに支障が生じます。
顔と声の感情が一致することは、コミュニケーションにおいて重要なことです。
高齢者は高い音が聞こえにくい
高齢者は、加齢によって高い音を感じる能力が低下します。
高い音とは、周波数が高い音のことで、数字が大きければ大きいほど高い音になります。
具体的には、人間は子どものころは20Hzから20,000Hzまでの音が聞こえますが、成人になると16,000Hzまで、高齢者では5,000Hzまで低下します。
特に、会話で用いられる500Hzから2,000Hzの音の聞き取り能力が大きく低下します。
また、基本周波数と呼ばれる声の高さについても、2,500Hzを超えると聞き取りにくくなります。
高齢者に聞きやすい声の出し方
高齢者に聞きやすい声の出し方は、以下のようなポイントがあります。
声を低めにしてはっきりと話す。
高齢者は高い音が聞こえにくいので、低めの声で話すと聞き取りやすくなります。
口を大きく開けて発音する。
口を大きく開けると、音が明瞭になります。
また、口を動かすことで、相手に視覚的な情報も伝えられます。
声の高さに幅を持たせる。
声の高さが一定だと、単調で聞き流されやすくなります。
声の高さを変えることで、感情や強調したい部分を伝えられます。
肺活量と肺容量を増やす。
肺活量と肺容量が高いと、声が大きくなります。
息を吐き切ってから深呼吸することで、肺活量と肺容量を増やせます。
早口言葉などで発声練習する。
早口言葉などで発声練習することで、舌や口の筋肉を鍛えられます。
発声練習は、声帯や喉の筋肉もほぐしてくれます。
まとめ
いかに笑顔でも口調が厳しければ「怖い」という印象を与えます。
このようなことは、他業種からの参入でも50代、60代の実年世代は人生経験や年輪があり、すでに体得されていると思います。
ただ、それを介護スタッフに納得させ、行動に移させるためには、それなりの説明が必要です。
若い介護職員が笑顔でも厳しい口調で利用者と接している場面を見かけたら「笑顔(えがお)と笑声(えごえ)が1セットでホスピタリティですよ」と教えてあげてください。
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