私自身もおそらく数百人の採用面接を行ったと思います。
そんな中で、どんな介護職に来てほしいか、介護職に何を求めるか、私なりの意見をご紹介します。
主にみているのは3点です。
協調性があるか、やる気があるか、継続するか、の3点を見ています。
面接の場では、ありのままをさらけ出すのではなく、自分自身のストーリーをしっかり持って演じていただくほうが、結果として働く環境の良い職場での採用につながると思います。
協調性があるか
たとえば施設介護の仕事は24時間切れ目のないサービス提供が必要です。
これは一人ではできないことで、1日に何度か必ず交替します。
人と協力し合って交替でサービスを提供します。
人と一緒に働くことが絶対に必要な仕事なので、同僚に対しても相手の立場に立った視点が不可欠になります。
私が面接官の場合、介護技術よりも協調性を重視してきました。
介護技術レベルが高くても、協調性がない人は困ります。
無資格未経験でも、協調性がありそうであれば積極的に採用してきました。
やる気(向上心)があるか
協調性があってもやる気がなければ、いつまでもできないことが多く、同じミスを繰り返します。
ハインリッヒの法則(1:29:300の法則)にもあるように、300件の小さなミスがあれば、1件の致命傷になるミスが発生することになります。
それを恐れることで、一緒に働く同僚の負担も大きくなり、いずれ介護事故を起こすのではないか、と考えてしまいます。
仏の顔も三度、とは言いませんが、やる気をもって「昨日より成長しよう」という姿勢がほしいところです。
今の時代は便利なもので、技術的に介護が難しいケースも、動画で説明してくれています。
スマホがあれば勉強はできますので、そんなやる気(向上心)に期待します。
継続するか(辞めないか)
協調性があって、やる気があっても、すぐに辞められると職場にダメージが残ります。
重い荷物をみんなで持っているシーンを想像してください。
一人が「イチ抜けた!」と居なくなると他の職員の負担が急に大きくなります。
そんなことがあると「初めから採用しないほうが良かった」という思いにかられます。
すぐに辞めそうか、辞めずに続けそうか、これは過去の職務経歴から判断します。
転職サイクルが短いところがあると気になります。
しっかりとしたストーリーに沿って演じていただくことをお勧めします。
まとめ
介護の仕事は、人のために動くことが付加価値になる、顧客の満足度が即座にわかる、など、他に比類がないくらい魅力のある仕事です。
面接では少し工夫をして、より働きやすい環境の職場に入職していただきたいと思います。
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