50代、60代の実年世代で定年退職や早期退職などで介護業界に転職し、管理職を目指される方に向けてこれまでの実務経験の活かし方を記します。
他業種からの転身でも、管理監督職の経験があれば、その経験は生かせます。
おそらく募集している施設で、現場に即した導入研修もあろうことと思いますが、介護事業に関する勉強は継続してください。
なお、有料老人ホームの施設長は、管理者、ホーム長などと呼ばれるケースもあります。
現実には細部で違いがありますが、ここでは便宜上、同じ職種としてまとめて、呼称は「施設長」に統一させていただきます。
他業種の管理職が介護施設に転職すると?
業種が変われども、リーダーシップに期待されることは共通です。
介護施設の施設長(管理職)も他業種の管理職と変わらない面があります。
他業種で管理監督職経験のある50代、60代の実年世代の方なら、畑違いの職場に転属になった経験がある方も多いともいます。
これまで担当してきた業務と違う職場に配属されたとき、その職場の仕事を覚えるとともに、部下の意見をよく聞いて状況把握に努めました。
極論をすれば、これまでと同じようなことをすればよいというイメージです。
施設長(管理職)のリーダーシップとは?
ここでいうリーダーシップとは「介護施設の施設長(管理職)が施設の稼働率改善、ケアの質の向上という目標の実現に向けて、組織目標を提示し、組織を効率的に運営して目標の実現に努力するプロセス」と位置付けます。
まず、正しい方向付けが必要になります。
別記事で触れていますが、介護保険の理念、コンプライアンス、会社(法人)の方針を念頭に置いて方向付けをします。
施設長(管理職)は3公社5現業主義で
ゴロ合わせの造語ですが、先輩がおっしゃっていた言葉を受け売りで紹介します。
本来は、国鉄、専売公社、電電公社の3公社と、郵政、造幣、印刷、国有林野、アルコール専売の5事業(現業)を指した言葉でいまは使いませんが、50代60代には覚えやすい語感なので使わせていただきます。
3公社とは、公平、公正、公明であることを指し、 5現業は、現場、現物、現実、原理、原則の5ゲン主義を指します。
他業種から施設長(管理職)に就くと少し引いた目で見られがちです。
自分自身の仕事への取り組み姿勢(主義)を示すことで求心力につながります。
ことあるごとに同じことを言い続けるためにも、ゴロ合わせが覚えやすいのではないかと思います。
施設長(管理職)のリーダーシップの源泉は体力
リーダーシップの源泉は心と体の体力です。
職場には職務遂行能力がある主任やリーダーがいます。
施設長(管理職)に一番望まれることは、主任やリーダーの後ろ盾であることと言っても過言ではありません。
いつも笑顔で気分のムラなく話を聞いてくれる、困ったときは動いてくれる、これらが介護施設の施設長(管理職)に一番求められることです。
そのためには、食生活に気を付ける、睡眠をしっかりとるなど、良い趣味を持つなど、日常生活から健康に気配りが必要になります。
「介護業界に転身して健康になった」という将来像をイメージしてポジティブに生活を改革しましょう。
まとめ
他業種からの転身でも、管理監督職の経験があれば、その経験は生かせます。
介護現場の経験がなくても施設長の仕事はできますが、初任者研修か実務者研修の修了をお勧めします。
業種が変われども、リーダーシップに期待されることは共通です。
「組織を効率的に運営して組織目標を実現する」ために必要なことをまとめました。
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