50代、60代の実年世代とAIとの共生を目指して、私自身の経験を踏まえて「AIは薄給で優秀な指示待ち族」というテーマで記します。
これはAIがダメという視点ではなく、AIが脅威になるという視点からの記事です。
はじめに
おそらく、パソコンが職場に導入されたと同じくらいの衝撃的変化がAIによってもたらされます。
AIは優秀な指示待ち族
今話題になっている対話型AIは、人間からの指示(入力)を待って結果を返します。
いわゆる「指示待ち族」と同じです。
とても優秀で従順な「指示待ち族」です。
企業にも指示待ち族はたくさんいます。
指示待ち族は「悪」なのか、考えてみます。
指示待ち族のイメージ
指示待ち族は「与えられた指示に従って結果を出す」という会社の歯車のひとつとしてはとても重用します。
他人から陰口を言われても上司には従順で文句も愚痴も言わない。
やり手の上司にいいように使われて自分は日の目を見ない。
これらが、指示待ち族の典型的なイメージです。
なぜ指示待ち族が悪いのか
自分で考えて行動を起こさない、指示された以外のことはやらない、周りへの悪影響などの理由があげられます。
しかし、この指示待ち族の日給が100円だったらどうでしょうか。
自分で考えて行動を起こさない⇒別に構わない
指示された以外のことはやらない⇒別に構わない
周りへの悪影響⇒住む世界が違うので影響なし
こんな感じになるのではないでしょうか。
指示待ち族を作ってきた上司はやり手
私の個人的な経験に基づく話です。
部下が指示待ち族になるというか、指示待ちの部下を重宝する上司がいます。
だいたいにおいてワンマンで独断専行型の上司にその傾向があります。
緊急時の対応はそのほうが良いとされますが、平時でそのやり方をすると部下が育たず指示待ちになります。
業績を上げる執念の強さは強烈なものがあり、俗に言う「やり手」です。
「言われたことだけやっていればいい」というような指示の出し方もされると思います。
これらが、指示待ち族を作ってきた上司の典型的なイメージです。
対話型AIを使いこなす人(イメージ)
引き続き、私の個人的な経験に基づく感想です。
ワンマンで独断専行型の上司が部下に求めるのは、正確なフィードバックです。
「言われたことだけやっていればいい」という指示に反発する感情を持たずに従順に結果を出してくれるのが対話型AIです。
対話型AIがいかに優秀でも、指示をする人間が必要です。
このタイプの人が対話型AIを使いこなす人かもしれません。
空気が薄くなる?
これまでも言われてきましたが、これまで以上に指示待ち族の人間は仕事がなくなることでしょう。
ただ、ビジネスマンは少なからず「指示待ち」になる部分があります。
指示によらずに動いて大失敗をするリスクもあるからです。
そんな「指示待ち」を対話型AIにとられてしまったら、ビジネスマンが被るリスクが大きくなります。
ビジネスシーンで吸う空気が薄くなるような気がします。
まとめ
冒頭で触れたとおり、AIがダメという視点ではなく、AIが脅威になるという視点からの記事です。
薄給で優秀な指示待ち族が大量に入社してきたら、これほどの脅威はありません。
これまで別記事で触れている通り、介護の仕事は人間の仕事としてこの先も残る公算が強い仕事です。
50代、60代の転身が期待されている業界です。
ぜひ、50代、60代の実年世代のAI時代の生き残り戦略の一つの選択肢として、介護業界の管理職への転身も視野に入れて検討してみてください。
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