2023年5月26日、内閣府の「第2回AI戦略会議」が開催されました。(ニュース報道で知りました)
内閣府のホームページで「AI に関する暫定的な論点整理(2023年5⽉26⽇)」が公表されています。
その中で「懸念されるリスクの具体例と対応」ということで①~⑦までのリスクと対応について触れています。
50代、60代が直面するAIのリスクとして「⑦ AI によって失業者が増えるリスク」を取り上げます。
参考:AI戦略会議 内閣府HPより
⑦ AI によって失業者が増えるリスク(①~⑦のうち⑦を取り上げます)
AI が⼈間の作業を代替する可能性は、失業リスクとも考えられる。
例えば、従来も点検、審査、調査など様々な業務(⼀定の基準や⼿法に基づき⾏う業務など)で AI の利⽤拡⼤によって失業者が増える可能性が指摘されてきたが、⽣成 AI の登場によって、⽂書作成、画像制作など、より広い分野・職種で(創作・創造的な業務においても)失業者が増えるのではないかという懸念がある。⽣成 AI の活⽤は、これまで参⼊障壁の⾼かった専⾨職にも及ぶ可能性があるとする指摘もある。政府は、AI が雇⽤に与える影響に関する各種の調査研究等の情報を収集し、必要に応じて対応を検討すべきである。また、業務がなくなった場合にも新たな働き⽅ができるよう、リスキリングや⼈材流動化を、政府全体の動きともあわせて AI の⽂脈においても検討していくべきである。
参考:AI に関する暫定的な論点整理(2023年5⽉26⽇) 内閣府HPより
リスクへの対応と利⽤ (日本政府の方針)
⽣成 AI の開発・提供・利⽤を促進するためにも、⽣成 AI に関する懸念やリスクへの適切な対処を⾏うべきである。いわば、「ガードレール」の設置が必要となる。
⽣成 AI に関する懸念・リスクや対応の⽅向性を、AI 開発者・AI を活⽤したサービス提供者・企業や個⼈などの AI サービス利⽤者ごとに整理することが、開発・提供・利⽤を後押しすることとなる。
ここから以下は個人の意見です
報道によるとAIへの対応は各国で分かれているとのことです。
日本は、リスクを抑える「ガードレール」の仕組み整備の必要性を提言、一方で「過度な規制は避け必要な対応を検討すべき」とまとめた、とされています。
各国のお国柄も反映されていますが、AIは各方面で導入されることが確実な情勢です。
日本はリスクに過敏なお国柄だと言われます。
「AI黒船」の受け入れか「鎖国」開始か
50代、60代の方の中には「失業者が増えるリスクを避けるために日本政府がAIの導入を遅らせるだろう」という期待を抱いている方もおられます。
しかし「それは無い」と言えます。
それをすると近い将来には国際競争力が無い国になります。
資源が無い分を労働でカバーしてきた日本の根幹が揺らぎます。
AI導入はそれほどまでに大きな課題で、「黒船」を受け入れるか、鎖国を開始するか、とい岐路に立っています。
鎖国開始の選択は無いでしょう。
50代、60代が直面する雇用不安(失業リスク)
諸般の事情から70才まで、いや動けるうちは働くという選択肢を望む方も多いともいます。
50代、60代は人生の半ばではありますが、峠を越えています。
これから老い、衰えがますます顕在化します。
AIの台頭によって近い将来、仕事が無くなるリスクを抱えています。
まとめ
このブログを通じて、50代、60代の方に介護業界への転職をお勧めしています。
定年退職、早期退職などを経てハローワークの職業訓練を受講し、資格を取得して介護業界に転身する道があります。
厚生労働省は、介護人材の不足対策として他業種からの転身に期待していますので「政府全体の動き」とも合致します。
「個人レベルでAIリスクに対処する」ための職業選択条件は、人手不足の仕事、人生経験が生かせる仕事、将来も無くならない仕事、AIが苦手な仕事、心が触れ合う仕事、などとなります。
これらは介護の仕事に共通するものです。
50代、60代の方に、介護業界への転職をお勧めしています。
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