50代60代は様々な課題に直面しています。
この課題を列挙するとともに、解決策を探ります。
人生100年時代、老後2000万円不足問題
これまでの長い日本の歴史を見ると、人生100年時代は想定外の事態です。
寿命が昭和から平成にかけて倍以上に急成長しています。
事前に想定して対処することは難しかったようです。
現状を受け止めて対処するしか無いように感じています。
また「老後2000万円不足問題」がクローズアップされました。
この2000万円という金額には見解の相違があるにせよ、公的年金だけでは生活が困窮することは間違いなさそうです。
これらを乗り切るための一つの施策は収入を得続けることで「できる限り長く働く」ことではないでしょうか?
役職離任、定年延長、嘱託勤務の弊害
定年延長をはじめとする様々な制度が各企業で導入されていますが弊害も多いのです。
役職離任後も頑張りすぎたがために会社組織が都合よく使おうとして失敗することがあります。
定年延長で現代とマッチしないセンスで頑張ったがために、会社は業績が低迷、迷走をはじめ、憂き目にあうという事例もありました。
嘱託で残ると、現役と嘱託の間でまるで嫁姑問題のような確執が勃発する事例が世の中にあまたとあります。
制度には表れない人間の機微、組織のサガが問題を複雑にしています。
老いを実感・世代交代は避けられない
100才でも健康で生活をされている方、65才より以前に要介護認定を受ける方、老いには個人差があります。
しかし老いは全員に訪れ、個々に悩みを抱えることになります。
70才まで働いて、そのあとも健康な限りは働くという職業生活が考えられます。
できないことが増えてきましたが、できることもまだまだたくさんあります。
人生100年時代を生き抜くためには、50代60代は人生の半ばです。
AIの脅威
AIの脅威は、50代、60代が直面する切実な課題なので、目をそらさずに考えたいと思います。
多くの50代、60代のみなさんは、パソコンが職場に導入される時期を体験しています。
生成AIはこの時と同様に、今後仕事の現場に深く入り込んでくると言われています。
AIによって人間の仕事の質がより高度になる、と言われています。
私たち50代、60代は若い世代と比べて今後の変化対応力が減退しています。
「AIには負けない」という気概は大事ですが、無策は無謀です。
パソコンの思い出からAIの進化を予測
OA化の導入期は10年間
1980年代から1990年代初頭までの紆余曲折を経て、1995年発売のWindows 95あたりからビジネスパソコンはWindows仕様に統一されました。
同時期にインターネット接続も普及しはじめました。
これまでの水面下での進化を経て、パソコンは人間が仕事で使えるものになりました。
10年後の2005年ころは、メールでの情報交換、ネットからの情報収集が活用段階に入っています。
つまり1995年から2005年にかけて、ビジネススタイルの大きな変化がありました。
AIは導入期から成長期へ
昨今のAIは水面下での開発が一段落した時期と言え、パソコンやOA化の過程でいう1995年ころに相当するのではないかと思います。
マーケティング(プロダクトポートフォリオ)でいうところの導入期から成長期に移り始めています。この時期から爆発的、加速度的に活用が進むと考えられます。
AIの導入スピードは急激
AIはネット上の情報を自己学習するので、AIの進化スピードはこれまでのパソコンの進化スピードと比較になりません。
仮にパソコンの進化スピードの10倍とすると、AIはパソコンの10年分の進化を1年で成し遂げます。
乗り遅れた企業は敗退しますので導入スピードの競争も激化し、1年後のビジネス環境は、いまとは全く違う風景かもしれません。
これからの変化スピードは、50代、60代の生身の人間が追随できるスピードではないかもしれません。
われわれ世代はますます衰えることに備えて、準備をしておくべき時期だと感じています。
まとめ
われわれ50代、60代世代は、いまの時代に必要とされる職に転職、転身するほうが良いと考えています。
「できる限り長く働く」ための条件は、人手不足の仕事、人生経験が生かせる仕事、将来も無くならない仕事、AIが苦手な仕事、心が触れ合う仕事、これらは介護の仕事に共通するものです。
介護の仕事に就くことは、自分や家族の将来を考えるうえでも大きなプラスとなります。
さらに、リタイア後は居住地域の世話役としても道が開け将来にわたって介護予防効果が期待できます。
後半人生を有意義に過ごすため、介護の仕事への転身をお勧めします。
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