介護のホスピタリティに欠かせない心のゆとり3つの秘訣(経験談)

豆知識(雑談)
交通科学博物館(閉館直前)

50代、60代の実年世代で定年退職や早期退職などで介護業界に転職し、介護職を目指される方に向けて介護の仕事を紹介します。

この記事ではこれまでの施設長の経験を踏まえて「介護のホスピタリティに欠かせない心のゆとり3つの秘訣」を紹介します。

礼節とは

礼節とは、「礼儀作法。礼儀と節度。」

礼儀とは、「社会の慣習による敬意の表し方。礼の作法。」

節度とは、「言葉や行動などの、ゆきすぎのないちょうどよい程度。」

とあります。(旺文社 国語辞典 第九版)

つまり、礼節とは言葉や行いで敬意を表現するものです。

年長者を敬う

年長者を敬うという考え方は広く万国にあるようです。

なにがなんでも年長者を敬うということではないとしても、年長者に失礼な態度をとると、周囲の共感は得られないのは事実です。

年長者に対して、とりわけ高齢者に対しては、礼を尽くすことが人間関係形成のスタート地点ともいえます。

ホスピタリティでは礼節が大切

ホスピタリティは「おもてなしの心」と訳されます。

「基本的人権の尊重」、「尊厳の保持」にも通じるもので、高齢者介護の分野でも重要視されています。

敬意をもって接するホスピタリティによって、高齢者の尊厳は守られます。

そしてその敬意を形に表すのが礼節です。

衣食足りて礼節を知る?

「衣食足りて礼節を知る」という言葉があります。

個人的な経験ですが「衣食足りて」いても「礼節を知らない」人はいます。

「衣食に追われて」懸命に生きている人でも「礼節を知る」人はたくさんいます。

「衣食足りて」とは経済的なゆとりを指すのではなく、心のゆとりを指していると考えられています。

心にゆとりを持つ3つの秘訣

心にゆとりを持つために心がけていること(経験談)を紹介します。

自分に自信を持つ

自分に自信が無いとなかなか心にゆとりは持てません。
人の意見に左右され、いつも周りを気にしてしまいます。
自分の意見をもって自信を得るために必要なのは、自己研鑽、勉強、学習です。
ネットで検索してみるなど、空き時間でもできる方法があります。
正しい知識、幅広い考え方に触れることで、自分自身が確立します。
くわえて資格や検定などを取得すると一層の自信につながります。

素直な心を持つ

素直な心で正しく物事を見て、正しい行いをすることも心のゆとりにつながります。

あらゆる出来事に、固定概念を離れて、損得を離れて対処することができれば、ミスは起こりにくくなります。

非常に難しいことですが、なにか意図しないことが起こっても、後悔しないためにも有効です。

逆に、策を弄した行動や、裏読みするなどの思考は心のゆとりを奪います。

腹式呼吸を心がける

参考:腹式呼吸をくりかえす 厚生労働省HPより

呼吸の基本は「ちゃんと吐く」ことから。

まずは「いーち、にー、さーん」と頭の中で数えながら、ゆっくりと口から息を吐き出します。

息を吐き出せたら、同じように3秒数えながら、今度は鼻から息を吸い込みます。

これを5~10分くらいくりかえします。

息を吐くときにおなかがぺったんこに、息を入れたらおなかが膨らむ…。

そう意識して呼吸すると、より深い呼吸ができるようになります。

そう、これが「腹式呼吸」と呼ばれるものです。

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まとめ

介護のホスピタリティに欠かせない心のゆとりは一朝一夕でなせるものではありません。

ただ、介護のホスピタリティは、カタチにとらわれず、自分をさらけ出すことでもあります。

入居者のために、という気持ちが入居者に伝われば、我流でも認められるべきものです。

他業種からの参入でも50代、60代の実年世代は人生経験や年輪があります。

心にゆとりがあれば介護の現場でホスピタリティが発揮できます。


難しく考えずに、心のゆとり作りから始めてみてはいかがでしょうか。

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